地獄底
低コストで、ある程度の強度が得られるのは『地獄底』。
『地獄底』とは、底を組み立てる形状のことで、ボトルのように縦型の商品を入れる箱によく用いられます。
「キャラメル箱」よりも底面が抜けにくくなり、商品を入れれば開封できなくなります。
底抜けの心配をされるお客様もいらっしゃいますが、「材質」「箱の形状」「内容物の形状や重量」を考慮して設計しますので、底が抜けることはほぼありません。底が抜ける場合は、設計ミスか、紙が折れてロックが甘い場合が考えられます。
キャラメル箱と同じようにサイド貼りで製造できるため、ワンタッチ底と比べると低コストで製造できます。抜型代は、キャラメル箱とワンタッチ底の中間くらいの価格になります。
語源は諸説ありますが、「地獄の底に落ちたら抜けることができない」ことからそう呼ばれるようになったと言われています。
主な用途:
各種ボトル/お菓子/おもちゃ/マグカップ/健康食品/お酒など
製造コスト、組立ての手間、保管スペースなど考慮してお選びください。
地獄底のメリット
『地獄底』のメリットは、接着コストが安く箱の保管スペースも少なく済むことです。
よく比較される「ワンタッチ底」は、底が折りこまれて接着されているため厚みがあり、保管スペースも『地獄底』の2倍以上必要になります。
地獄底のデメリット
デメリットは、底の組立てに手間がかかることです。慣れれば1箱5秒程度で組むことができますが、数が多いと大変です。
1回の出荷量が多い場合(500枚以上など)は組立て作業の負担が増すため、「ワンタッチ底」をオススメします。底が接着されているため、組立時間がかかりません。底面を糊付けする分コストが上がりますが、「地獄底」と価格差を比較してもよいでしょう。
※関連リンク
・地獄底(下組箱・アメリカンロック箱)【展開図】箱の特徴や設計のポイント解説
・合紙 地獄底化粧箱(窓付き)
・合紙キャリー型地獄底ケース(お米)
・クラフト紙 キャリー型地獄底