化粧箱の表面処理(ニス・プレスコート・PP)とキズがつきにくい「耐傷マットPP」
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印刷面は摩擦に弱く、梱包や輸送時の振動などでこすれ傷が発生することがあり、表面の保護や色落ち防止として「表面処理」をおすすめしています。
表面処理の種類 ツヤあり・ツヤなしが選べます
- ニス引き…印刷と同時にニスを塗布。比較的納期もかからず安価。耐摩擦性は弱い。ツヤあり…「OPニス」、ツヤなし…「マットニス」
- プレスコート…印刷・乾燥後、樹脂を熱で圧着。ニスよりもはっきりした光沢が出ます。
- PP加工…印刷・乾燥後、フィルムを圧着。納期・コストは他よりも比較的かかりますが、耐摩擦性が高い。ツヤあり…「クリアPP」、ツヤ無し…「マットPP」
「OPニス」「マットニス」「プレス」「クリアPP」「マットPP」などの仕上がりを比較できるサンプルセットはこちら
キズが目立ちやすいデザインとキズに強い「耐傷マットPP」
ベタの面積が広く、特に黒などの濃い色のデザインは比較的キズが目立ちやすいです。
黒いギフト箱の表面処理には耐摩擦性に加え、高級感のある質感が出せる「マットPP」が比較的多くみられますが、どの表面処理でもキズが入ってしまうことは完全には避けられません。耐摩擦性のある「マットPP」でも、傷が付いてしまうと光の当たり具合によっては目立ってしまう場合もあります。そこで今回は「マットPP」よりもコストは高めですが、爪で強く擦っても傷が付きにくい「耐傷(きず)マットPP」をご紹介します。爪でひっかいてどうなるかテストをしてみました。
黒で印刷+「マットPP」加工後。ひっかき傷を入れた部分拡大
「耐傷マットPP」も耐摩擦性が高いとはいえ、傷はついてしまいますが「マットPP」よりも目立ちにくい。
写真ではどうしても分かりづらいですので、黒で印刷+「マットPP」「耐傷マットPP」の処理をしたサンプルをご用意しております。キズが気になる方はお問い合わせください。
表面処理以外でも擦れ傷の防止対策を行っています
どの表面処理でも完全にはキズが入ってしまうことを避けられません。表面処理以外でも、キズが発生しやすいシーンでの対策を施した梱包形態(荷姿)、トラブル時の対応を下記コラムにてまとめております。品質の良い化粧箱をお客様へお届けする取り組みもぜひご覧ください。
◎関連項目