化粧箱の種類ごとの組み立て方や作る上でのポイントについて
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一口に化粧箱といっても、形状や底の作りはさまざまです。どのタイプを選ぶかで、組み立てに掛かる手間や時間も違ってくるでしょう。化粧箱を選ぶときは、組み立て方の難易度や、組み立てに掛かる時間も考慮するのがおすすめです。
本記事では、化粧箱の種類とタイプ別の組み立て方、さらには自社製品にぴったりな化粧箱を作る上で、どのような点を重視すべきか紹介します。
目次
化粧箱の種類と組み立て方
化粧箱は基本、折りたたんだ状態で納品されます。展開・組み立ては自社で行う必要があるため、化粧箱の種類別の組み立て方はある程度理解しておいた方がよいでしょう。
ここからは、化粧箱の組み立て方を種類別に紹介します。
ワンタッチ底
底部分がすでにのりで接着されている化粧箱です。組み立て方はその名のとおり「ワンタッチ」で、組み立ては簡単です。
まずは畳まれた箱の両側を手で持ちましょう。そのまま倒れた両端を起こせば、化粧箱は自動で組み上がります。きれいに形を整えたら、天面のスリーブを折り曲げて差し込み口に入れれば完成です。
キャラメル箱
フタが一体化した化粧箱です。キャラメル箱はデザインしやすく、かさばりにくいため、化粧箱のなかでも特に人気があります。名前の由来はお菓子ですが、医薬品や小物など、お菓子以外のジャンルの製品にも多く使われます。
底がのり付けされていないものは、底面から組み上げていきましょう。組み立て方は以下のとおりです。
1.畳まれた箱を起こす
2.底面のスリーブを折る
3.底面を差し込む
4.天面のスリーブを折る
5.天面を差し込む
底面や天面の差し込みが甘いと、キャラメル箱になりません。しっかり入れ込んで、きれいな四角い形状にしましょう。
地獄底
底面を組み上げるタイプの化粧箱です。「差し込むだけ」のキャラメル箱と比較すると、強度が出ます。
底の四方を組み合わせて折ることで、底面にロックが掛かります。重量のあるものも入れやすいため、各種ボトルやお菓子、お酒、おもちゃ、マグカップなどの化粧箱として一般的です。ただしその分組み立ての手間が掛かるため、数が必要な場合は不向きです。
組み立てるときは、まず底面から組み上げます。
1.畳まれた箱を起こす
2.底の上部分を内に折り曲げる
3.底の左右を内に折り曲げる
4.下部分を上・左右のすき間に押し込む
5.形を整える
6.天面のスリーブを折る
7.天面を差し込む
ピローケース
ピローケースはカーブ形状のため、強度はさほどありません。小物類を入れるのに使われることが多く、アクセサリー・文房具用のケースとして人気があります。組み立てに掛かる工程は少なく、簡単に作れます。組み立て方は、以下のとおりです。
1.端にくぼみのある方を上に持つ
2.真ん中をぎゅっと握って箱を開く
3.両端の上を中に折り込む
4.両端の下を中に折り込む
N式箱
展開した状態から組み立てる化粧箱です。のり付けが不要で低コストというメリットがある一方、完成までにはやや手間が掛かります。
のりを使わないで折るため、箱が広がりやすい点は要注意です。とはいえコストと見栄え・デザインのバランスはよく、ギフト用のボックスとして人気があります。一般的な組み立て方は以下のとおりです。
1.全ての折り目をしっかりと付ける
2.フタ部分が上にくるように置く
3.両端を立てて奥に壁ができるようかみ合わせる
4.手前部分を内側に折り込む(穴がそろうように)
5.天面部分を折ってスリーブと手前部分のすき間に差し込む
ギフト箱
身箱にフタ箱をかぶせるタイプの化粧箱です。身箱に額縁のあるタイプなら強度もあって、重量があるものやサイズが大きい物も入れられます。ギフト用にふさわしい高級感があるので中に入れる商品とのバランスが取れるかどうかを精査しましょう。
1.全ての折り目をしっかりと付ける
2.箱の四方を全て内側に折る
3.額縁は辺の短い方を下に入れる
4.フタ部分も同様に組み立てる
化粧箱のおすすめはワンタッチ底
「化粧箱を大量に使う」「コストを抑えたい」などのニーズの優先順位が高い場合は、ワンタッチ底がおすすめです。ワンタッチ底のメリットを具体的に見てみましょう。
ワンタッチ底は組み立てに時間が掛からない!
ワンタッチ底なら、箱を起こしただけで底が組み上がります。組み立てに掛かる時間はわずかで、作業担当者の負担が掛かりません。全体の作業効率を高いレベルで維持できるでしょう。
組み立て時間の差は、化粧箱の枚数が多いほど顕著になります。
例えば100個の化粧箱を組み上げるとき、1秒で組み上がるワンタッチ底なら、100秒(1分40秒)で組み立て完了です。一方10秒で組み上がる化粧箱なら、1,000秒(16分40秒)も掛かってしまいます。
ワンタッチ底ならコストダウンにつながる!
「コストダウンしたいから」と単価の安い箱を選ぶと、組み立てに手間が掛かります。作業者への負担が増大し、人件費が大幅にアップする可能性もあります。
ワンタッチ底の箱を導入して作業工程を省けば、人件費のコストダウンにもつながるため、目先の単価だけではなくバランスを考えて選ぶと良いでしょう。
化粧箱を作る上でのポイント
見栄えのよい化粧箱は、商品の魅力をより一層高めてくれます。自社の製品にぴったりの箱を選べるよう、押さえるべきポイントを理解しておきましょう。
材質
化粧箱の材質はさまざまあって、強度や特徴が異なります。例えば重量のあるものを入れたい場合は、紙と紙を貼り合わせて作った合紙やダンボール素材を選ぶのがおすすめです。
一方、小物やお菓子といった軽量の商品にがっしりした化粧箱では、ちぐはぐな印象となります。中身にふさわしい厚さ・強度の素材を選びましょう。
また、近年は環境意識の高まりから、環境に配慮した素材も人気があります。化粧箱でブランディングを図りたい場合は、環境に優しい素材を選択してもよいでしょう。
※こちらで箱の材質についてご覧いただけます。
サイズ
商品サイズぴったりの化粧箱を選べば、内側で商品が動くのを最小限に留められます。破損のリスクを低減できるでしょう。例えばお酒を入れるなら、直径・高さの計測は必須です。焼き菓子を入れるなら個数の確認と、1個当たりのサイズを測る必要があります。
化粧箱の相談なら!化粧箱屋ドットコムにお任せ
化粧箱の種類は多く、選べる素材も多彩です。バリエーションが多いのはよいことですが、チェックしているうちに混乱してしまうかもしれません。
「どの化粧箱がよいか分からない……」とお悩みの企業様は、化粧箱屋ドットコムにお任せください。求めるイメージやサイズ・ご希望に沿う化粧箱が見つかるよう、心を込めてアドバイスさせていただきます。
なお、サンプルをご希望のお客様には、当社で作成した20点のサンプルを送料のみでご提供いたします。形状や材質・組み立て方などを、ぜひご自身でお確かめください。
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