設計提案とパール箔使用【箸置き用化粧箱】藤原陶房様 お客様事例
お客様事例
栃木県で陶壁や陶製モニュメントなどを製作される、藤原陶房様のオリジナル蛍硝子(ほたるガラス)製箸置の化粧箱作りをお手伝いいたしました。
今回は身ふた式の化粧箱と製品を固定する台紙を設計いたしました。
当初より化粧箱のデザインはお客様からの支給。
材質や加工についても「マットな質感の紙に浮き出しエンボス加工」という具体的なイメージをお持ちのうえでご注文をいただいたのですが、
化粧箱屋の視点から更にデザインが引き立つのでは?と感じた材質や加工をご提案させていただきました。
お客様の化粧箱イメージに合う材質をご提案
はじめはご相談の中で、お客様のイメージする「マットな質感」と、印刷業界で一般的に思い描く「マットな質感」の違いに戸惑ってしまう場面もありました。
ですが、「手作りの風合い」と「硝子」のイメージから、化粧箱の用紙は白色度が高く手触りの良いラフ系特殊紙「スノーブル-FS」をご提案。
そしてエンボス加工をご希望のところを、控えめなツヤがあり、角度によってほんのり色合いを変える「パール箔」の質感が製品にマッチすると思いご提案させていただきました。
ふたを閉めたところ。線でつくられた模様とロゴはパール箔を使用。角度によってもっと薄く見えたり、違った色味に見えたりします。
箔押し加工時にもワンランク上の仕上がりになるよう工夫
お客様にはご提案した材質と加工でOKをいただきましたが、
当初イメージされていた「浮き出しエンボス加工」の質感もプラスしたいと考え、箔押しの圧を強めに設定いたしました。用紙の質感と相まって、浮き出しの版が無くても凹凸を感じる仕上りになりました。
お客様には箔押し加工の部分を特に気に入っていただけ、ちょっとした工夫やご提案でより良い製品づくりができるのだと実感いたしました。
ご紹介
藤原陶房様
数々の陶製・ガラス製の作品を生み出されている藤原郁三氏を中心として活動するアートスタジオ。公共施設内の陶壁やモニュメントから、蛍硝子製の照明器具や 器まで大小様々な作品を手掛けられています。
〒321-4102 栃木県芳賀郡益子町大字芦沼字中70 TEL0285-72-6373
http://fujiwaratobo.com
□「蛍硝子(ほたるがらす)」について□
蛍光管廃ガラスから水銀を除去して作られる新たな環境素材です。あえて蛍光粉を残すことで独特の表情が生み出されています。蛍が生きられるような自然環境を大切にしたいというメッセージを込めて「蛍硝子(ほたるがらす)」と名付けられました。
担当営業からひとこと
化粧箱をご提案する上で、内容物のイメージに合うかどうかを最初に考えます。今回のように「手作りの風合いを出したい」というご要望のほかにも、「店頭で目立つようにしたい」、「面白い形状の箱にしたい」など、何でもご相談ください。
製品のイメージをそのままに、製品を一層引き立てる化粧箱をご提案いたします。
(担当営業:髙野)
参考記事 箔押しのバリエーションを紹介
透明箔について
◎2024.7月更新