化粧箱を「カスタムメイド」「オーダーメイド」「オリジナル」で作ることの違いとは?
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目次
結論
カスタムメイドの箱とは、既存の抜型を利用して、新しいデザインの箱を作ることです。それに対して、オーダーメイドの箱とは、お客様の要望に合わせてゼロから抜型を新規で作り、新しいデザインの箱を作ることです。オリジナルの化粧箱とは、他に類を見ない完全に独自のデザインやアイデアに基づいて作られた箱のことです。
簡単にまとめると、
◎カスタムメイドは「既存の箱の変更」
◎オーダーメイドは「お客様の要望に合わせた、新規の箱の作成」
◎オリジナルは「独自のデザインやアイデアに基づいて作られた箱」
ということになります。実際の商談においては、厳密に使い分けをすることはなく、新しい箱は「新版」、既存の箱の変更は「改版」などと呼んで区別しています。
カスタムメイドの化粧箱とは?
カスタムメイドの箱は、既存の抜型を利用して、新しいデザインの箱を作ることです。具体的には、形状と材質を変えずに色違いの化粧箱を作るパターンなどがあります。また、既存の商品を新しいデザインにリニューアルする場合も当てはまります。
カスタムメイド化粧箱の注意点
カスタムメイドの箱を作る時は、できるだけ同じ材質を使うように注意してください。箱の設計は、厚さにより微調整を加えるため、材質が変わると箱として不具合が生じる可能性があります。例えば、コートボール350gと450gでは、厚さが約0.1ミリ変わり、設計も変わります。段ボールのEFとGFでは、厚さが約0.5ミリ変わるため、同じ抜型を使用すると不具合が生じます。また、厚さが同じでも、材質が変わると、フタのロックがきつすぎたり、緩くなったりするケースもありますので注意が必要です。
オーダーメイドの化粧箱とは?
オーダーメイドの化粧箱とは、お客様の要望に合わせて設計、デザインした箱のことです。具体的には、新商品の箱を作る時に、お客様にヒアリングを行い箱の設計とデザインをし、試作を重ねながら化粧箱を作り込んでいきます。カスタムメイドとの違いは、設計もデザインもゼロから立ち上げていくことです。
オーダーメイド化粧箱の注意点
オーダーメイドの化粧箱は、設計もゼロから行うため時間がかかります。キャラメル箱や地獄底などの簡単な設計なら1週間程度で試作ができますが、商品を固定する台紙が必要になると1~2週間程度かかります。デザインも設計に応じて微調整が必要になるため、オーダーメイドで化粧箱を作る際は、1~2カ月程度の余裕をもつことをおすすめします。
オリジナルの化粧箱とは?
オリジナルの化粧箱とは、他に類を見ない完全に独自のデザインやアイデアに基づいて作られた箱のことです。化粧箱は、競合他社と差別化し「目立って手に取ってもらえる」ことを求められるため、見た目の新奇性が重視されます。オリジナリティを高めるため、商品ロゴ、色使い、商品画像、印刷や特殊加工、形状、材質などの要素を組み合わせ、化粧箱を制作します。他に類を見ないオリジナルの化粧箱を作成するニーズは多く、お客様も他社の化粧箱をよく参考にされています。実務的には、上記のいろんな要素の組み合わせることや、異なる業種のデザインを取り入れながら、オリジナリティを高めていきます。
参考リンク
当社が制作したオリジナル形状の事例
オリジナル化粧箱の注意点
オリジナルの化粧箱は、他に類を見ない特徴を兼ね備えることが条件ですので、製造においてリスクが発生しやすくなります。「実績のない材質、印刷仕様、設計」の場合、予期せぬトラブルが発生することがありますので、製造スタッフとの打ち合わせを入念に行う必要があります。
まとめ
カスタムメイド、オーダーメイド、オリジナルの化粧箱について説明いたしました。
実際の商談で意識して使い分けることはありませんが、検索では「オリジナル」「オーダーメイド」といった語句で検索される方が多く、「カスタムメイド」で検索される方はほとんどいないようです(2024年6月調査)。「オリジナル」や「オーダーメイド」という語句の方が、独創的というイメージが強いからかもしれません。ゼロから立ち上げるイメージの強い「オリジナル」「オーダーメイド」だと、ハードルが高いと感じられる方は「競合他社の箱を参考にこうした箱を作りたい」とおっしゃっていただければ、当社で設計、デザインすることも可能ですので、まずはお気軽にご相談いただければ嬉しく思います。