箱のラッピングとは?包装紙で包んで、箱を兼用。メリットとデメリット。
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箱のラッピングとは、箱を包装紙やリボンなどで包むことです。飾りつけのほか、汚れなどから商品を守る役割があります。クリスマスなど季節のイベントに応じて包装紙を変えれば、シンプルなデザインの箱でもギフト感を出すことが可能です。続いて、メリットとデメリットについて解説いたします。
目次
包装紙で包んで箱を兼用するメリットとは
メリット1 化粧箱の色数を抑え、コスト削減
化粧箱のデザインを単色などシンプルなものにし、兼用箱にすることでコストダウンができます。クリスマスやバレンタインデー、母の日などのイベントは短期間で終わるため、イベントに合わせたデザインの化粧箱を製造してしまうと高額なコストがかかってしまいます。そこで、包装紙のデザインを各種取り揃えることで、化粧箱のコストを抑えることが可能です。
メリット2 ブランド力向上、高級感もアップ
化粧箱を包装紙などで包むことで、ブランド力が向上し、高級感がアップします。包装紙はギフト包装として用いられ、受け取った人は好意的に思うと言われています。プレゼントの包装紙を開ける時は、ワクワクしますよね。手をかける分だけ付加価値が向上します。
メリット3 汚れやキズなどから商品を守る
包装紙でラッピングすることで、商品を汚れやキズから守ることができます。包装紙は、通常の用紙より強度が求められるため、包装に特化した用紙があります。「純白ロール紙」や「両更晒クラフト紙」などが有名で、包装紙の他にも紙袋の材料として利用されます。
包装紙で箱を包んで兼用するデメリットとは
デメリット1 包装紙のコストとラッピングに手間がかかる
化粧箱を兼用できるメリットに対し、包装紙のコストとラッピングの手間がかかるデメリットがあります。さらに包装紙を多種類用意すると、それだけ保管スペースが必要になる点も注意が必要です。自社ブランドにこだわらなければ、既製品の包装紙を利用する方法もあります。
デメリット2 ゴミが増える
残念ながら包装紙はゴミとなります。しかし、ぜひ古紙としてリサイクルに回してください。近年、雑誌古紙などが減ってきており、上質な古紙は貴重品です。化粧箱の材料である板紙の原料にもなりますので、ご協力お願いします。余談ですが、「コート白ボール紙」は何度もリサイクルされるため、紙の繊維が短くなり、強度が弱くなっていると言われています。そのため上質な古紙が増えると、「コート白ボール紙」の品質にも良い影響を与えます。現在「コート白ボール紙」の中層はグレーですが、古紙のリサイクルが減ると、ダンボールを使わざるを得なくなるのではないかと言われています。茶色いクラフト紙が材料として使用される可能性が噂されており、実際、海外の板紙では使用されています。
デメリット3 繁忙期の対策が必要
近年の人手不足の影響もあり、包装紙をラッピングすること自体が難しくなってきています。対策として、繁忙期前に作りためしておくことが有効ですが、賞味期限の短い食品などの場合は、そういう訳にいきません。そのため自動包装機を導入し、機械化に取り組むケースが増えています。自動包装機を導入する時の注意点は、機械の仕様に包装紙のサイズを合わせることです。手加工でラッピングしていた包装紙が、自動包装機ではラッピングできないケースもありますので、ご注意ください。
まとめ
箱と包装紙は、セットでご注文をいただくことも多く、よくご相談をいただきます。包装紙の印刷は、チラシなどと違い、ベタ印刷、金銀刷り、特色印刷などを用いることが多く、化粧箱の印刷に近いこともその理由です。また、包装紙は箱をラッピングする時に色落ちすることがあるため、表面処理など独特のノウハウが必要です。箱と包装紙のご相談は、ぜひ化粧箱屋ドットコムまでお問い合わせください。
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当社では化粧箱だけでなく、包装紙や掛け紙、ラベル、そしてタグやコーナーPOPなどの装飾についても豊富な製造実績があります。年間を通じた季節商品などの計画に役立つコラム「印刷だけじゃない!!目を引く箱の装飾 おすすめ5選」もぜひご覧ください。下記のように、箱を兼用し、包装紙と掛け紙のデザインを変えるアイディアなどのバリエーションも図解で多数ご紹介しています。
こちらのお菓子の詰め合わせ化粧箱は、既存の包装紙のデザインを元にして化粧箱にデザインを反映させています。箱を組み立てた際に、極力絵柄が繋がるようにデータを調整しています。このように平面の包装紙デザインを、立体の化粧箱に反映するといった複雑なデザイン調整のご依頼も、常駐のデザインスタッフがおりますので、オーダーメイド化粧箱専門の当社にぜひお任せください。