お土産用お菓子の詰合せ化粧箱/株式会社八丈民芸商事様
お客様事例
東京都の八丈島にて、お菓子の製造販売やお土産店を経営されている株式会社八丈民芸商事様から、お菓子の詰合せ用化粧箱をご依頼いただきました。
お客様のイメージの箱をより組み立てやすいものに
中に入れるお菓子は、八丈島定番のお土産「黄八丈(きはちじょう)サブレ」と、島内産のレモンを使った「レモンケーキ」。箱の形状イメージはお客様からサンプルをいただき、そちらに合うようなデザインの作成してほしいとのご要望です。お客様からお預かりしたサンプル箱は、蓋と身箱が一体となっており、蓋の内側にも印刷が入る特殊な形状でした。
蓋と身箱が一体型の箱というと、糊付けがなく簡単に組み立てられる『N式』が一般的ですが、このサンプル箱は身箱部分に『額縁』が付いており、蓋の内側も折り込みがあるなど、複雑な構造をしていました。さらに、蓋の内側の押さえが弱いと感じましたので、身箱は『額縁無し』に切り替え、蓋の内側の押さえも位置を調整。より組み立てやすい形状をご提案しました。
蓋を開けた様子。蓋の裏側には絹織物「黄八丈」にてよく用いられる柄のひとつ「格子柄」を、特色1色刷りで表現するにあたり簡略化して配置しました。
組み立て前。片面印刷でも、組み立てていくと蓋の内側に印刷面が入る構造となっています。
デザインは八丈島にちなんだイラストを提案
デザインは「八丈島の海を表すような青を希望。 八丈島特産の織物「黄八丈(きはちじょう)」を着たキャラクター“キョン子”も入れたい。」とのご要望。八丈島関連の資料を参考にしながら、島の特徴や名産をあしらった数種類をご提案しました。最終的に、海の青さを強調した特色を使い、海の生き物をかわいいイラストで表現した案に決定。近年観光で注目されているザトウクジラのイラストを追加するリクエストもいただきました。
正面デザインとポイント、提案過程。南国情緒あふれる八丈島の名物にちなんだイラスト案に決定。
島の伝統工芸品「黄八丈」の着物を来たキャラクター「キョン子」は、キョンというシカの仲間をモチーフにしているとのこと。元は4色カラーのキャラクターを、特色青1色で表現できるよう変換しています。その他のイラストは、八丈島のひょうたん型の地形、ヤシの木、ハイビスカス、ウミガメ、くさやの原料ムロアジ、固有種ユウゼン、お客様からのリクエストでザトウクジラ。
また、箱の底面にはQRコードを追加し、ショッピングサイトにアクセスしやすく配慮しています。
右は提案過程(一部)。 島の伝統工芸品「黄八丈」の柄を掛け紙風にして美しい海の青と組み合わせたカラー案、南国のモチーフをまとめたエンブレム、島のイメージ写真を使用した案などなど。
着物型の「黄八丈サブレ」とレモンケーキを詰合せた様子。
お客様から「ステキな箱ができました。」とお褒めの言葉をいただきました。
〈仕様〉
寸 法:縦130×横190×高さ42mm
形 状:特殊形状 蓋・身箱一体型
材 質:白コートボール310g/㎡
印 刷:特色1色(青)+OPニス
ご紹介
株式会社 八丈民芸商事 様
「黄八丈(きはちじょう)」とは、平安時代から伝わる黄色、樺色、黒色の3色で構成された草木染めの絹織物。経済産業省伝統的工芸品、東京都産業労働局東京の伝統工芸品として「本場黄八丈」が指定されています。経営されているお土産店「八丈民芸やました」にて織物体験も実施。「黄八丈サブレ」は八丈島空港内のショップでも販売中。
東京都八丈島八丈町三根1029-7
TEL.04996-2-3476
HP www.ki8jo.com
Instagram @mingeiyamashita
担当営業より
実際にお会いして打ち合わせが出来る距離ではありませんでしたが、メールや電話でを通したやりとりでもご納得いただけるデザインとなり安心しました。 各種オンライン会議ツールも対応可能です。お気軽にご相談ください。
〈関連記事〉
今回は東京都の伊豆諸島最南端にある八丈島からのお客様事例でした。県内外を問わず、お電話やメールの他、各種オンラインツールでも丁寧な対応でクオリティの高い化粧箱づくりをお手伝いしています。
デザインからのお客様事例もぜひご覧ください。化粧箱屋ドットコムでは、MUDアドバイザー有資格のデザイナーが常駐。デザインやロゴのご提案、製品説明の図解などの作成も承っております。
今回の特殊形状と細部は違いますが、少し似た形状として糊付けありの両サイド貼りN式ケースは、短時間での組み立てが可能です。