オリジナル化粧箱の事例と安くオーダーできる方法をご紹介
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オリジナル化粧箱の導入を検討しているものの、小ロットのオーダー・予算の関係からあきらめていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような状況でも、箱の形状・素材選びの工夫・オーダーする会社の選定などで、オリジナルの化粧箱を作れます。
この記事では、以下の内容をご紹介します。
◎【定番の形状別】オーダーオリジナル化粧箱の事例一覧
◎【特殊な形状別】オーダーオリジナル化粧箱の事例一覧
◎オーダーでオリジナル化粧箱を作るメリット
◎オーダーでもオリジナル化粧箱を安く作るチェックポイント
◎オーダーでオリジナル化粧箱を依頼するか既製品にするかの判断基準
◎【形状別】オリジナル化粧箱をオーダーするときの相場費用
◎オリジナル化粧箱をオーダーするときにおすすめの会社
オリジナルの化粧箱を作りたいけれど小ロット・低予算だからとあきらめていた方は、ぜひご覧ください。
目次
【定番の形状別】オーダーオリジナル化粧箱の事例一覧!
「製品に合わせた事例をチェックしよう」
オーダーで製作できるオリジナル化粧箱を、代表的な8つの形状別にご紹介します。化粧箱に入れる製品ごとに工夫を施しているため、そちらもあわせてご確認ください。
化粧箱の主な形状については、こちらで詳しくご紹介しております。
【形状:キャリーケース】化粧箱に入れた製品「カップケーキ」
写真はカップケーキ6個入りと9個入りの化粧箱です。
カップケーキは、デザイナーでもあるオーナー様がデザインされていて、非常にかわいらしく個性的です。そのうえ、お店もかわいくおしゃれなことから化粧箱もそのイメージを大切にしました。
お客様からは「やさしい雰囲気にしたい」とご要望をいただいていたので、6個入りのキャリー型ケースはフタの部分を折らずにカーブさせ、丸みを出しました。もちろん、中はカップケーキが片寄ったり崩れたりしないよう台紙でしっかり守っています。
9個入りの化粧箱は、デザイナーでもあるオーナー様からデザインを支給していただきました。
「ドールハウスとして長く使って遊んでほしい」との思いを伺ったことから、ドールハウス風の家型の形状にしました。
中の台紙はカップケーキを入れても重さに耐えられるよう工夫し、特に下段の台紙はカップケーキのデコレーションに合わせて位置を調節できるようにしています。また、前面だけでなく背面や内側・台紙までデザインが印刷されていて、とても楽しい仕上がりです。
化粧箱と一緒にご依頼いただいた封緘(ふうかん)シールは、貼り跡が残りにくい「再剝離シール」をご提案しました。色は白にしたところ、化粧箱のクラフト紙とのコントラストで、さらにかわいらしい印象に仕上がりました。
こちらの実例は、以下のページで詳しくご紹介しています。キャリーケースやクラフト紙についてもご覧ください。
【形状:キャラメル箱】化粧箱に入れた製品「ヘナ白髪染め」
写真左は、ヘナ白髪染めの化粧箱です。
自然派のヘアカラーという商品の特徴に合わせて、用紙をクラフト系とご指定いただきました。ナチュラルな風合いのクラフト紙が、商品のイメージとマッチしています。
上の写真は「エースボール(クラフト紙/写真左)」と「コート白ボール(白板紙/写真右)」との風合いの違いを比較しています。用紙を変えるだけで、これほどの違いを表現できました。
実は、ひとくちに「クラフト紙」といってもさまざまな種類があります。今回はその中から「エースボール」をご提案いたしました。
用紙が持つクラフト系の色合いに古紙の粒感がプラスされ、いっそう「ナチュラル」「エコ」のイメージを感じさせます。
クラフト紙のように用紙に色がある場合、印刷が影響を受けやすいため指定色では思った通りの色になりません。この事例では、お客様よりご了承いただいたうえで、ご指定の特色を使用せず、仕上がりを重視した調色で印刷しました。
箱の形状は、化粧箱としてはもっともポピュラーなキャラメル箱でコストも抑えています。
こちらの事例の詳細は、以下のページでご紹介しています。クラフト紙を使用したほかの事例やキャラメル箱についてもご覧ください。
【形状:地獄底】化粧箱に入れた製品「マスク」
写真は、使い捨てマスクが50枚入る化粧箱です。
写真下段のようにフタにはロックをつけ、簡単に開かないようにしてあります。
実は当社でも、使い捨てマスクの化粧箱のお問い合わせが一時的に急増したことがありました。その際もほとんどが、こちらの事例と同様に「地獄底」を使用しています。
とはいえ、すべてが同じ形状ではなく、ロックの有無や取り出し穴のミシン線など、それぞれご要望に沿うよう製作しています。
印刷は4Cカラー(CMYKの4色)のオフセット印刷(版と紙の間に樹脂製の転写ローラーを使用する方法)です。印刷面保護にはOPニスを採用しました。地獄底・4Cカラー・オフセット印刷・OPニス仕上げと、オーソドックスな仕様の化粧箱です。
こちらの事例は、以下のページでも詳細にご紹介しています。地獄底や加工方法についてもご覧ください。
【形状:ワンタッチ底】化粧箱に入れた製品「カップ茶」
写真は、カップ入り日本茶6個入りの化粧箱です。非常にシンプルな仕様ですが、設計から行うことで台紙がなくてもぴったりな形に仕上がりました。
箱の形状は「ワンタッチ底」で、用紙は「コート白ボール」です。印刷は特色1色、表面処理はOPニスにしました。
お客様は、短納期での製造とシンプルな仕様をご希望されたため、5営業日ほどで発送できました。
こちらの事例は、以下のページでもご紹介しています。「ワンタッチ底」や「コート白ボール」についてもご覧ください。
【形状:スリーブ】化粧箱に入れた製品「パンフレットケース」
写真は、会社案内のパンフレットを入れる化粧箱です。
パンフレットのほかに、ノベルティも入るようやや深めに設計しました。目指したのは「営業社員がお客様に会社や製品を案内される際の手助けができる箱」です。
今回は少し豪華に「スリーブ(帯)」をつけています。そのスリーブには、名刺を差し込めるスリットも入れました。
表面加工は「マットPP」を採用、文字は箔押しでギフトボックスのような高級感を演出し、お客様の企業カラー「深緑」も忠実に再現できています。
おかげさまでお客様からは、ご好評をいただけました。
こちらの事例は、以下のページでも詳しくご紹介しています。スリーブや今回使用した用紙などについてもあわせてご覧ください。
【形状:N式箱】化粧箱に入れた製品「お菓子詰め合わせ」
写真は、ネット通販のための猫スイーツを梱包する化粧箱です。
プリントされている柄は包装紙と同じ柄で、お客様からデザインをいただきました。
包装紙のデザインをそのまま箱の図面に合わせると、組み立てた際にせっかくのかわいい猫の顔が途切れてしまいます。そのため、可能な限り絵柄がつながるよう位置や大きさを調整いたしました。
箱のサイズは3種類ありますが、そのうちのひとつが当社所有の抜型と大きさが近かったことから、活用して抜型費用をコストダウンできました。
また、お客様の店舗で箱の保管スペースが限られているとのお話を伺い、当社の「預かり在庫サービス」もご利用いただいています。これは、完成した化粧箱を当社でお預かりし、お客様のご要望に応じて分納するサービスです。
お客様からは「箱を手にしたときにワクワクし、蓋を開けると笑顔が広がる、そんな商品に仕上げていただきました」とのありがたいお言葉をいただいています。預かり在庫サービスについても「保管場所のご相談にも快く応じていただき大変助かりました」との声をいただきました。
こちらの事例は、以下のページで詳細をご紹介しています。箱の形状や、この事例のさらに詳しい内容もご覧ください。
【形状:C式箱(ギフト箱)】化粧箱に入れた製品「ベビー服」
写真は、ベビー服用の化粧箱です。イエロー系とブルー系2つのタイプを製作しました。
こちらの化粧箱は、デザインがキャラクターのため、色の正確さが重要です。そのため、印刷での再現性を考慮して「サンカード」という高級白板紙を使用しました。「サンカード」の色味は、黄色に近い白です。それが功を奏してキャラクターにもマッチし、うまく再現できました。
身箱もやわらかい雰囲気にするため、蓋と同じ「サンカード」を使用しています。無地ですが、やわらかさが出せたのではないかと思います。
こちらの事例は、以下のページでご紹介しています。詳細と箱の形状、用紙についてもご覧ください。
【形状:ピローケース】化粧箱に入れた製品「お茶」
写真は、ティーバッグ用の化粧箱です。
箱の形状は「ピローケース」で強度が低いため、軽くて壊れにくい製品に向いています。ピローケースは、特徴的な形状が印象に残りやすく、ほかとは違った化粧箱にしたいときにはおすすめです。
ピローケースには主に2種類あります。「糊付けタイプ」と「折り畳みタイプ」です。
今回使用したのは、糊付けタイプで中身を取り出す際、写真右のように箱の上下から取り出せます。
用紙はクラフト系の板紙を使用し、印刷は白にしました。紙のナチュラルな風合いとマッチして、自然で親しみやすい箱に仕上がりました。
こちらの事例は、以下のページでご紹介しています。箱の形状やクラフト紙についてもご覧ください。
【特殊な形状別】オーダーオリジナル化粧箱の事例一覧!
注文するならデザインにこだわるのもあり
前章では、定番の化粧箱をご紹介しましたが、実は化粧箱にはまだまだたくさんの種類があります。
この章では、定番の形状を少しアレンジした化粧箱を5つにしぼりご紹介します。
こちらの事例もご覧いただき、ぜひ理想の化粧箱を実現するための参考にしてください。
【形状:サイド貼りワンタッチ】化粧箱に入れた製品「和菓子」
写真は、料亭で使用される「季節のおくり物」で、和菓子を入れるギフト箱です。
お客様からは、デザインや図案のご入稿のほか、用紙を「気包紙」とご指定くださったため、当社ではご入稿いただいた図面の調整と製造を担当いたしました。
気包紙は、ざっくりとした質感とあたたかみのある風合いが魅力のパッケージ用紙です。今回使用したものは、非塗工品の「ディープラフ」といって、このシリーズではもっとも素朴で紙本来の風合いがあるタイプです。
デザインは箱を閉じていると店名の「いまり」と読めますが、箱を開けていくと「いただきます」「ありがとう」の文字が現れる仕組みとなっています。さらに中の和菓子を取り出すと、底には「ごちそうさま」の文字。箱を手に取った瞬間から食べ終わるまで楽しめる作りとなっています。
当社では、文字が縦書きのため、気包紙の紙目も縦に合わせ、デザインと一体感が生まれるよう工夫しました。
お客様からは「素敵な箱に仕上がった」と喜びのお手紙をいただきました。
こちらの事例は、以下のページでご紹介しています。さらに詳しい内容や箱の形状などもあわせてご覧ください。
【形状:三角ケース】化粧箱に入れた製品「フルーツサンド」
写真は、フルーツサンドの三角ケースです。
オーダーメイドで製作したため、サイズも形もぴったりにできました。糊付け不要の組み立て式で、5か所の差し込みをセットすると完成です。
写真では、窓穴には何も貼っていませんが、完成品は高透明PPシートを貼っています。PPシートは、ポリプロピレンをシート状に加工したもので、クリアファイルなど日用品にも使用されています。軽量で強度や耐薬品性に優れているうえ、燃やしても有毒ガスが発生しません。
中身を保護するには、PPシートを貼るのがおすすめですが、貼らなくても問題なく使用できます。コストを抑えるなら貼らなくてもよいでしょう。
印刷は、特色ピンク1色のみのベタ印刷(すき間なく塗りつぶす手法)です。表面加工は「マットビニール」で、落ち着いてしっとりとした質感に仕上げました。
こちらの事例は、以下のページで詳しくご紹介しています。加工の効果や食品の化粧箱にぴったりな耐油紙の実績などもあわせてご覧ください。
【形状:巻き込み式】化粧箱に入れた製品「冷凍食品」
写真は、鮭のルイベ漬けの化粧箱です。
ルイベ漬けは、味付けしてから凍らせた冷凍食品です。
この事例は冷凍食品であることと、鮭の形の巻紙にしてほしいというご要望を踏まえて製作しました。
通常は、デザイン入稿前に形状を設計するのですが、こちらは入稿後に設計しています。鮭の歯などの細かい部分を、抜型製作の協力会社さんと相談しながら調整し図面を製作しました。
もうひとつのポイントである、冷凍食品は「マットPP」の表面処理です。マットPPは水分に強く、光沢を抑えて落ち着いた仕上がりになります。裏面は、質感統一のためマットニスで仕上げました。
こちらの事例は、以下のページで詳細をご紹介しています。耐油紙を使用したテイクアウト品の化粧箱の事例もあわせてご覧ください。
【形状:六角形ワンタッチ底ケース】化粧箱に入れた製品「日本酒」
写真は、日本酒の限定商品用化粧箱です。
六角形の形状とポストのデザインがユニークで、印象的な仕上がりです。
中に入れるのは720mlサイズのガラス瓶のため、保護の目的で「片面ダンボール合紙」を使用しました。「片面ダンボール合紙」とは、片面ダンボール(波型の中芯にライナーが片面だけに貼られているダンボール)に板紙などを貼り合わせた用紙です。
今回は貼り合わせる用紙を「コート白ボール」にしたため、オフセット印刷でポストの印影まできれいに出ています。
底の形状はワンタッチ底で、通常のワンタッチ底と同様に畳んで保管できます。
こちらの事例は、以下のページで詳細をご紹介しています。用紙や箱の形状の特徴などもあわせてご覧ください。
【形状:地獄底(窓付き)】化粧箱に入れた製品「自動車用のLEDバルブ」
写真は、自動車用のLEDバルブの化粧箱です。
素材には、強度とクッション性を兼ね備えた「片面ダンボール合紙」を使用し、形状は地獄底と中身が見える窓付きにしました。
窓にはPETフィルムを貼っています。実はこのPETフィルムは、機械貼りができなかったため手貼りで対応いたしました。窓の形状も完全オリジナルです。
表面はプレスコートで平滑性と光沢を出しました。
こちらの事例は、以下のページで詳細をご紹介しています。地獄底の特徴やほかの事例もあわせてご覧ください。
オーダーでオリジナル化粧箱を作るメリット
ここまでさまざまな事例をご紹介してまいりましたが、オーダーでオリジナル化粧箱を作るメリットはご存知でしょうか。
オリジナル化粧箱には、既製品にはない魅力があります。
この章では、オーダーでオリジナル化粧箱を作るメリットをご紹介します。
製品にぴったり合った大きさにできる
製品にぴったり合った大きさの化粧箱を作れるのは、オーダーメイドならではといえるでしょう。
既製品の場合、できる限り製品に近いサイズとイメージの化粧箱を探す必要があります。非常に手間がかかるうえ、せっかく見つかっても緩衝材などで調整しなければならないことがほとんどです。
オーダーでぴったりサイズの化粧箱を製作すれば、化粧箱を探したり緩衝材などで調整したりする必要もありません。
また、大きさがぴったり合っていると輸送時の振動による破損や汚損のリスクも下げられます。さらに、台紙や仕切りを入れれば製品の片寄りも防止できます。
製品の特性に合わせて素材を選べる
化粧箱に収める製品の特性に合わせた素材を選べることも、オーダーメイドのメリットです。
たとえば、ガラス製品など壊れやすいものは緩衝性のある素材、水分や油分を含む製品は耐水・耐油性のある素材を選ぶとよいでしょう。
化粧箱は、製品がきれいな状態でお客様の手元に届ける役割もあります。そのためには、製品に合う素材でできた化粧箱を使用できるとよいでしょう。
デザインを差別化できる
デザインで差別化できるのもオーダーメイドのメリットです。
世の中にたくさんある製品の中で、ほかとの違いを出せるのも化粧箱のメリットといえます。誰しも1度くらいは、箱の魅力に引かれて商品を手に取ったことがあるのではないでしょうか。
お客様の興味を引くデザインにすれば、それだけで購入の可能性が高まるでしょう。場合によっては、化粧箱の写真をSNSにアップしてもらえたり、製品を取り出した後も化粧箱を再利用してもらえたりすることもあります。
製品の魅力を伝えられる
化粧箱には、製品の魅力を伝える力があります。
「物言わぬセールスマン」と評されることもある化粧箱は、購入した方の手元に届くまでずっと製品の魅力を伝え続けてくれます。
たとえば、製品の特徴や使い方、用途などです。箱に必要な情報をデザイン、記載することによって、直感的に製品の魅力を伝えられるでしょう。
印刷や加工の自由度が高い
印刷や加工の自由度が高いのも、オリジナルの化粧箱ならではといえます。
ブランドのロゴやカラーをあしらったり、加工によって高級感を演出したりするなど、オーダーメイドであればさまざまな表現ができます。また、化粧箱によってブランドの価値を高めることも可能です。
こちらは、化粧品の箱にさまざまな加工を施したサンプルの記事です。デザインの参考にしてください。
オーダーでもオリジナル化粧箱を安く作るチェックポイント
オーダーメイドの化粧箱の良さを知っていても、初期費用などの関係で既製品にせざるを得ないこともあるかもしれません。
この章では、オーダーメイドのオリジナル化粧箱をコストダウンする方法をご紹介します。コストの問題で既製品かオーダーかお悩みの方はぜひご覧ください。
こちらは、コストを抑えてオリジナル化粧箱を製作した事例です。併せて参考にしてください。
化粧箱の形状
化粧箱には、基本の形状がいくつかあり、それぞれ単価が違います。
たとえば、化粧箱としてもっともポピュラーなのが「キャラメル箱」です。キャラメル箱は、コストを抑えられるため非常に重宝しますが、重さのある製品には不向きです。
しかしその場合でも、キャラメル箱から派生した「地獄底」や「ワンタッチ底」で対応できることもあります。
オリジナル化粧箱のコストを抑えるには、形状を工夫するとよいでしょう。
化粧箱の素材
化粧箱に使用される素材には、さまざまな種類があり、選び方によってコストダウンが可能です。
たとえば、化粧箱に使用されるのは板紙(厚い紙)です。
表裏とも白いものは何種類かありますが「片面コートカードB」を選べば、コストダウンできます。片面コートカードBは、表面の白色度が高いことから印刷の発色も美しく、近年では技術の向上によりワンランク上の「片面コートカードA」にも見劣りしません。
当社でもコストの安い「片面コートカードB」をおすすめすることが多くなってきました。
こちらのページでは、化粧箱に使用される素材を13種類ご紹介しています。選び方のポイントや、それぞれの単価にも言及しておりますので参考にしてください。
化粧箱の加工
化粧箱の加工方法にはさまざまなものがあり、コストにも違いがあります。
コストを抑えるなら「OPニス」加工がおすすめです。他の加工方法に比べると、光沢感や箱の強度は落ちますが、コストを抑えたいときは検討してみるとよいでしょう。
化粧箱の加工方法は、製品とのバランスを考慮して選んでみてください。
化粧箱の加工については、以下のページでご紹介しています。それぞれの特徴やコストなどの参考にしてください。
化粧箱の設計
化粧箱の設計もコストに関係します。
一般的に化粧箱の設計は、シンプルな方がコストを抑えられます。複雑な設計は、資材や製造面の金額的なコストだけでなく、組み立てにも時間を要するという面でのコストもかかります。
台紙を1枚入れるだけで済む設計を、箱と一体化することで複雑にしたことで、抜型代と組み立てコストが高くなってしまうケースもあります。化粧箱は設計の自由度が高い反面、設計者によっては複雑化してしまう場合もあるため、依頼するときにコスト面の要望も伝えることをおすすめします。
設計のポイントなどについては、以下のページでご紹介しています。
化粧箱の簡易校正
化粧箱に印刷する場合は、簡易校正を選ぶとコストダウンが可能です。
校正には「本機校正」と「簡易校正」があります。
「本機校正」は実際に使用する印刷機・紙・インキ・表面処理で確認する方法です。製造時の仕上がりと同じ状態で、抜かりなく確認できますが、その分コストがかかります。
一方で「簡易校正」はプリンタで出力される校正です。本機校正のように本番と同じ機材や紙・表面処理を施さないためコストがかかりません。それほど精度も低くないため、ほとんどの場合簡易校正で対応可能です。
オーダーでオリジナル化粧箱を作るべき?既製品のほうがよい?
判断基準は予算とロット数を確認しよう
ここまでご覧いただいたように、化粧箱を導入するならオーダーメイドで作るオリジナルの化粧箱がおすすめです。しかし状況によっては、既製品の方が初期費用や時間がかからずに済む場合もあります。
この章では、化粧箱をオーダーメイドで製作するか、既製品にするかの目安をご紹介します。
予算
オーダーメイド品がよいか、既製品がよいかを判断する予算の目安は、5万円です。
オーダーメイドで作ると抜型代だけで1~2万円程度かかるため、ほとんどのケースで総額5万円を超えます。したがって、化粧箱にかけられる予算が5万円までであれば既製品をおすすめします。
ロット数
ロット数も、オーダーメイドか既製品にするかの判断基準になります。当社では、1回の発注ロット数が500枚までなら既製品がお得と考えています。
たとえば当社で取り扱っている既製品の化粧箱には、日本酒・ワイン・ケーキなどがあります。これらは大きさがある程度決まっているため、既製品を使用してもそれほどサイズに違いがありません。
なお、既製品でもシールなどを使って工夫すれば、おしゃれな演出は十分可能です。
以下のページでは、化粧箱を小ロットで作る際のご提案や当社独自のサービスなどをご紹介しています。
【形状別】オリジナル化粧箱をオーダーするときの相場費用
定番の形状別に、オーダーメイドでオリジナル化粧箱を製作する際の費用をご紹介します。ここでご紹介する単価は、サイズ・ロット数・素材・印刷仕様・送り先などで変動いたしますので、目安としてご覧ください。
箱の形状 |
単価の目安(税別) |
キャラメル箱 |
30円~ |
地獄底 |
35円~ |
ワンタッチ底 |
40円~ |
スリーブ |
30円~ |
N式箱 |
50円~ |
C式箱(ギフト箱) |
100円~ |
キャリーケース |
50円~ |
ピローケース |
30円~ |
ギフト用として使用されることが多いC式箱は、身箱とフタ箱の2つが必要なためコストが高くなりがちですが、ギフトにふさわしい形状といえます。多くのお客様が「中身の価格が2,000円を超えるとき」に、このタイプを検討されています。
薄く軽量の製品であれば、コストから考えても化粧箱としてもっともポピュラーなキャラメル箱がおすすめです。
反対に重量がある場合は、地獄底やワンタッチ底が適しています。
化粧箱について、どんなことでも当社にご相談ください。
オリジナル化粧箱をオーダーするなら「化粧箱屋ドットコム」の株式会社コマガタへ
当社では、初めてオーダーメイドの箱を作る個人事業主様から、東証一部上場の企業様まで幅広い実績があり、すでに800社以上の実績があります。
当社ホームページで化粧箱の受注を開始したのは2004年。そのため、コロナ禍であっても、変わらずリモートで製作して参りました。
お客様の業種も幅広いことから、複雑な設計や印刷仕様の実績もございます。
また、化粧箱の製造に必要な工程をほぼ内製化しており、ムダを省いて低価格・短納期を実現しております。営業と製作のスタッフが、各工程の意見を踏まえ最適な仕様を検討しつつ製作を進められる点も当社の強みです。
お急ぎの場合は、ご希望の納期をお知らせください。できる限り対応いたします。
品質管理におきましても「ISO9001」のルールに則っております。そのため、トラブルが発生してもすぐに原因が特定できる体制が整っているため、素早い対応が可能です。
輸送時に発生しやすい「コスレ傷」や「ダンボール箱の破損」などには、予備の化粧箱を10~50枚ほどご用意することで対策しております。
オリジナル化粧箱のオーダーはぜひ「化粧箱屋ドットコム」の株式会社コマガタへご依頼ください。
まとめ
オリジナルの化粧箱をフルオーダーで作ることに、ハードルの高さを感じていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、今回ご紹介した事例のように、当社ではデザイン案がなくてもお客様にご満足いただけるよう精いっぱいアイデアを出し、技術を磨いております。
化粧箱のことでしたらどんなことでもお応えしますので、お問合せください。化粧箱のお問合せ・お見積り・無料サンプルの請求はこちらです。
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