化粧箱の仕切りや台紙が持つ役割は?メリットと種類をご紹介
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化粧箱とセットでおすすめしているものが「仕切り・台紙」です。
仕切りや台紙は、製品が化粧箱の中できれいに収まるために必要なものです。
また、輸送時にも製品を保護したり片寄りを防いだりでき、箱を開けた瞬間の美しさを演出することもできます。
この記事では化粧箱の仕切り・台紙の役割や種類、メリットをご紹介します。
「製品をよりきれいに見せたい」「輸送時の製品へのキズを防止したい」
などのご要望をお持ちの方はぜひご覧ください。
化粧箱の仕切りや台紙が持つ役割
化粧箱では、製品の固定や見た目をよくする目的で仕切りや台紙を使用することがあります。せっかく化粧箱に入れた大切な製品が「蓋を開けてみたら片寄っていた」「届いたときには壊れていた」いう事態を防ぐためです。
化粧箱を作る際、もっとも気をつけなければならないのは中身の破損です。持ち帰ったものが破損していたら、ネガティブな印象を持ってしまいかねません。
特に壊れやすい製品は、仕切りや台紙を使うことで、ぶつかり合わないようにしたり、動かないようにしたりするなどの対策が必要です。化粧箱の効果を最大化するためにも、仕切りや台紙を上手に活用しましょう。
◎化粧箱の役割や代表的な形状、費用相場はこちらの記事をご参照ください。
化粧箱に使用される仕切りの種類
化粧箱に使用する仕切りにはさまざまな種類があり、商品ごとにサイズや形状、素材を使い分けます。
ここでは、化粧箱に使用される仕切りの種類を7つご紹介します。
ジャムの瓶などを入れる「定番の仕切り」
化粧箱の仕切りでもっともスタンダードなタイプが、写真のようなジャムなどの瓶の仕切りです。このタイプの仕切りは、ご覧のように「山折り・谷折り」でできています。
製品の間に仕切りを入れることで、瓶同士がぶつかることによるキズや破損、片寄りを防止できます。製品の大きさや形で微調整もでき、仕切りの形状を変えれば製品の入れ方や見せ方を変えることも可能です。
写真では「ギフト箱」を使用していますが「キャラメル箱」や「スリーブつき化粧箱」などでも作成できます。
◎当社にご注文いただいたお客様の事例もご覧ください。
緩衝材の代わりに製品を「フィットさせて守る仕切り」
緩衝材を入れる代わりに仕切りで製品を固定させたものです。
紙製の台紙でも、写真のように仕切りを製品の形にぴったり合わせてくり抜き、固定することも可能です。同じ素材のみで作られているため、見た目がすっきりし、処分の際にも分別の手間がかからないメリットもあります。
特に破損しやすい製品では保護の目的から、製品の形状に合わせてくり抜いたウレタンを緩衝材として使用することもあります。
◎下記は、工具用化粧箱に緩衝材を入れたお客様の事例です。
形状の異なる製品を「見栄えよく並べる仕切り」
形状の異なる製品を、見栄えよく化粧箱に収めるための仕切りです。
写真の仕切りは、ひとつのパーツでできています。
形状が異なる製品をひとつの化粧箱に収めた場合、製品の高さや大きさのバラつきによって、「お店にあったものと違って見える」「思っていたほどよいものではなかった」など心象を損ねてしまうことがあります。
製品の形状に合わせて台紙で底上げしたり、きれいに並ぶよう設計を工夫したりすると、箱を開けた際の見栄えが格段によくなります。このように、製品の大きさや形状に合わせて仕切りや台紙を作成できるのは、オリジナルの化粧箱ならではの強みといえるでしょう。
製品を台紙に据えるときのセット方法や、作業効率についてもぜひご相談ください。
輸送時の振動も考慮した「固定できる仕切り」
ガラス製のボトルなどの壊れやすいものを、輸送時の振動や衝撃から保護する仕切りです。
割れものは、化粧箱に入れていても輸送時の振動や衝撃で壊れてしまうことがあります。そのため、ただ仕切りを入れてぶつかり合わないようにするだけではなく、製品をしっかりと固定することも必要です。
写真のように仕切りに加え、切り込みを入れてボトルの上部を固定すると、振動などによる破損を防止できます。
また、サイズや形状が異なるボトルをひとつの箱に収める場合には、仕切りや台紙の設計を変えることで対応可能です。その場合、すき間ができると破損のリスクにつながるため、製品をお借りしてぴったり合わせるよう作成いたします。
◎形状の違う製品をひとつの化粧箱に入れるため、台紙の設計を工夫したお客様の事例です。
大きさの異なる「製品の高さを合わせる上げ底と仕切り」
写真は大きさの異なる製品をひとつの箱に収める際、きれいに見えてなおかつ製品が傷つかないよう、底上げと仕切りの役割を持たせたものです。切込みを入れることで片寄りやキズなどを防止し、底上げによって製品の高さをそろえています。
このように、箱を開けたときに製品がきれいに見えるかどうかも重視して設計しています。
メイク用品などの「細小・軽量の製品に合わせた仕切り」
メイク用品などの細小で軽量の製品では、しっかり固定するためにシビアな調整が必要となります。ぴったりはまるよう調整した仕切りや台紙を使用することで、製品をキズや破損から保護できます。
写真はペン形状のメイク用品を収める化粧箱と仕切りです。化粧品やメイク用品は、箱を開けたときにきれいに見えることが特に大切です。
また、キズや汚れなどは製品の価値にも関わるため、化粧箱と仕切り選びは慎重に行いましょう。当社では製品の並びなども考慮し、箱を開けた際、いかにきれいに見えるかも重視して設計しております。
◎こちらでは化粧箱を作るときの重要なポイントを、事例とともに解説しています。
カップケーキなどの「崩れを防止する仕切り」
カップケーキなどの食品は、「家まで持ち帰ったら崩れていた」という体験をしてしまうと、ネガティブなイメージにつながりかねません。そのため、しっかり固定でき、かつ出し入れしやすい形状の仕切りや台紙が必要です。
当社では、お店で見たままのかわいさや美しさを保った状態で持ち運べるよう、細かくヒアリングして台紙の強度や余白のバランスなどを考えながら設計しております。
◎こちらはカップケーキの化粧箱のお客様事例です。6個入りと9個入りの化粧箱をご紹介しています。
化粧箱に仕切りを入れるメリット
化粧箱に仕切りや台紙を入れるメリットは、さまざまあります。
ここでは、そのメリットについてご紹介します。
キズ・破損・汚損を防止できる
化粧箱に仕切りを入れることで、製品同士がぶつかり合ってできるキズ・破損を防止できます。
また、摩擦による汚損も防げます。
箱を開けた瞬間の喜びそのままに、製品を取り出せるでしょう。
製品の片寄りを防止できる
化粧箱に仕切りや台紙を入れると、製品の片寄り防止にもなります。
たとえ壊れにくい製品であっても箱を開けた際に片寄っていると、製品のよさが十分に伝わらない可能性があります。
それでは、せっかくの化粧箱の効果が最大化できません。
製品の価格以上の価値を感じてもらうためにも、箱を開ける瞬間まで製品がきれいに収まるよう仕切りを活用しましょう。
◎こちらは、製品にぴったり合わせた台紙や仕切りの設計を行った事例です。
化粧箱を開けた際の見栄えがよくなる
仕切りや台紙は、化粧箱を開けた際に製品を見栄えよく保てます。
たとえばお菓子の箱では、必要に応じてお菓子を底上げしたり角度をつけたりすることがあります。すると箱を開けた際、中身の全容や個包装のパッケージまでが見え、よりおいしそうに感じるでしょう。
このように高さをそろえたり角度をつけたりすることで、製品をより魅力的に見せられます。
コストダウンにつながる
仕切りを使用するとコストダウンにつながることもあります。
お届けする製品の数に合わせて仕切りのパターンを変えられるため、化粧箱のサイズを変える必要がなくなり、その結果コストダウンにつながるというわけです。
◎こちらは、ひとつの化粧箱が台紙を工夫するだけで、6種類の製品に対応できた事例です。
まとめ
化粧箱の仕切りや台紙は、キズ・破損・汚損を防止しながら製品をきれいに見せるうえ、コストダウンにつながることもあります。仕切りの形状を製品にぴったり合わせられるのは、オリジナルの化粧箱ならではの強みです。
化粧箱の効果を最大化するためにも、ぜひ仕切りや台紙の作成もあわせてご検討ください。
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