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打ち抜き加工とは?種類やメリット・デメリットを紹介 

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打ち抜き加工は、紙や金属などの素材を切り抜く際に使用される加工方法のひとつです。コストを抑えつつ素材を大量にカットできるため、多くの場面で利用されています。 

 この記事では、打ち抜き加工の特徴やメリット・デメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 

打ち抜き加工とは素材をさまざまな形状に切り抜く加工方法

打ち抜き加工とは、紙や金属などの素材を、さまざまな形に切り抜く加工方法のことです。加工したい素材を抜型と板の間に挟み、上から押すことで目的の形状に切り抜きます。 

 クッキーを作る場面を想像すると、わかりやすいかもしれません。平らにした生地の上から四角や星の型を押し込むと、その形状に生地がくり抜けるのと同様のイメージです。 

 打ち抜き加工は汎用性が高く、さまざまな素材を加工する際に用いられます 

 

打ち抜き加工が用いられるシーン

 打ち抜き加工は、紙製品や金属製品、ゴム製品などを加工する際に用いられます。それぞれの場面について簡単に確認しておきましょう。

 

トランプなどのカード類・お酒のラベル・化粧箱などの紙製品の加工

紙製品を加工するときには、打ち抜き加工がよく用いられます。

打ち抜き加工は、トランプなどのカード類・お酒のラベルなどを製作するときのように、同じ形で大量生産する必要がある場面に最適です。 

 化粧箱やダンボール箱も打ち抜き加工により製作されます。元になる紙材をさまざまな機械を使って打ち抜き、折りたたんだり糊付けしたりすることで箱の形を作ります。 

機械部品などの金属製品の加工

板金などの金属部品を製作する際にも、打ち抜き加工は適しています。

高い精度で加工できるため、機械の部品を製作するときにも最適です。精密機械の部品などを生産するときは、とくに高い精度を確保できるよう、複雑すぎない形状で大量に打ち抜きます。 

パッキンなどのゴム製品の加工

打ち抜き加工は、シリコンゴムやパッキン、ゴムスポンジなどの製作においても採用されます。

打ち抜き加工は、機器を接続する部分のゴム製品や、隙間をふさぐ材料を大量に生産する際に最適です。 形を切り出せるだけではなく、素材にミシン目やスジなどを入れることもできるため、家具の滑り止めや靴のゴム底などの製作に用いられるケースもあります。 

保護シートなどのフィルム製品の加工

スマートフォンやタブレットなどのディスプレイ保護シートは、打ち抜き加工により大量生産されるケースが多いでしょう。

ロール状のフィルム材をカットする機械に流し、形状やサイズを均一に保ちながら、大量のフィルム製品を切り出します。 

 

打ち抜き加工の5つの種類

打ち抜き加工には、トムソン抜き・ブッシュ抜き・ポンス抜きなど、さまざまな種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。 

トムソン抜き

トムソン抜きは、打ち抜き加工の代表的な方法です。

アメリカのトムソン社が開発した「トムソン型打ち抜き機」が広く使われたことから、この名称が付けられました。 

トムソン抜きでは、刃が埋め込まれたトムソン型という板を使用し、カットしたい素材を入れて打ち抜きます。設計の自由度が高く、直線や曲線など、素材をさまざまな形状に加工できることが大きな特徴です。 

 打ち抜きと同時に、ミシン目や折り目も入れられるため、ゴム製品や紙製品などの加工に用いられます。 化粧箱やダンボール箱の型を打ち抜くときにもよく用いられ、当社でもトムソン抜きにより、さまざまな形状のパッケージを製作しています。 

ブッシュ抜き

ブッシュ抜きとは、耐久性の高い金型を使って、素材を押し抜く加工方法です。

紙などの素材を何枚も重ねて、一気に押し抜くことができるため、雑誌やカード、ラベルを大量生産するときに適しています。 

ただし、一度に多くの素材を打ち抜くため、高い精度を求める場合にはあまり向いていません。また、ブッシュ抜きで使用する金型は、トムソン型よりも高価なため、製作コストがかかってしまうことにも注意しましょう。 

ポンス抜き

ポンス抜きは、ブッシュ抜きと同様に、素材を重ねて一気に押し抜く加工方法です。

一般的にはブッシュ抜きより大きな素材にも対応しており、紙製品やゴム製品の打ち抜きに使用されます。

ブッシュ抜きと比較すると、簡単な形状の型を使うため、コストを抑えることが可能です。ただし、手動で進める工程が多いため、大量生産が必要な製品にはあまり適していません。大きな型を作るとコストアップにつながることにも注意しましょう。 

ハーフカット

ハーフカットとは、加工する素材をすべて打ち抜くのではなく、台紙となる部分を残しておく加工方法です。

台紙の部分をカットせず、シールのように残せるため、数量管理などの作業性が向上します。 

オールカット

オールカットとは、加工する素材をすべて打ち抜く方法です。

ハーフカットとは異なり、台紙も含めて全体を打ち抜きます。テープなどを製作するときは、剥がしやすくするため、台紙にスリット加工や背割れ加工を施すのが一般的です。 

 

打ち抜き加工のメリット

 打ち抜き加工には、低コストで大量生産できる、さまざまな形状に対応できる、といったメリットがあります。それぞれのメリットを簡単に確認しておきましょう。 

低コストで大量生産できる

打ち抜き加工を行う際は、目的の形状に合わせて型を作製する必要があります。

ただ、機械全体を開発するわけではなく、型のみを新たに作製すればよいため、それほどコストはかかりません。  一度型を作っておけば、何度も繰り返し使用できるため、同じ製品を大量生産するときに向いているでしょう。 

素材をさまざまな形状に加工できる

さまざまな形状に加工できることも、打ち抜き加工のメリットのひとつです。

型さえ作製できれば、素材を複雑な形状で打ち抜いたり、ミシン目や折り目を付けたりすることもできます。 ただし、複雑な形状になるほど、型を作製するためのコストが高くなるケースもあるため注意しましょう。 

 

打ち抜き加工のデメリット

打ち抜き加工にはメリットがある一方、平らな素材しかカットできない、別の形に打ち抜くときは新しい型が必要となるといったデメリットもあります。 

平らな素材にしか対応できない

打ち抜き加工は、基本的に紙や金属板といった平面的な素材にしか対応していません。立体的な素材をカットしたい場合は、別の方法を検討する必要があります。 

形状を変更するときは型を作製しなおす必要がある

素材を別の形で打ち抜きたいときは、新しい型を作製しなければなりません。複数の型を作製するとコストが高くなってしまうため、少量生産にはあまり適していないでしょう。 

 

まとめ

打ち抜き加工によりコストを抑えて大量生産しよう!

今回は、打ち抜き加工の種類やメリット・デメリットなどを紹介しました。打ち抜き加工は汎用性が高く、紙・金属・ゴムなどの製品をカットする際に用いられます。低コストで大量生産できるため、商品を梱包するための化粧箱やダンボール箱などを作成する際にも最適です。 

 打ち抜き加工による化粧箱の作成を検討しているなら、ぜひ化粧箱屋ドットコムにご依頼ください。当社では、トムソン抜きやブッシュ抜きなどに対応した機械を取り揃え、さまざまな形状の化粧箱を作成しています。無料のサンプルも準備しておりますので、実物を見ながらご検討ください。 

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