箱パッケージの種類や材質ごとの特徴を詳しく解説
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包装やラッピングに使う箱パッケージにはさまざまな形や材質のものがあります。
多くの人に手に取ってもらうためには、商品に適した箱パッケージを選定することが大切です。 さらに梱包する商品の形状や重さなどの特徴を把握したうえで、ぴったりの箱パッケージを用意したいものです。
この記事では、箱パッケージデザインの種類や材質ごとの特徴を紹介していきます。
目次
箱パッケージの形状やデザインごとの特徴
箱パッケージには以下のようにたくさんの種類があります。
◎フック付きケース
◎N式箱
◎手提げ箱
◎キャラメル箱
商品に適した箱パッケージを選ぶためにも、それぞれの特徴について理解しておきましょう。
フック付きケース
フック付きケースとは、キャラメル箱やサック箱などのパッケージの上部に吊り下げるための穴を開けたデザインのパッケージです。基本的なデザインはキャラメル箱と同じですが、上部にヘッダーと呼ばれる突起部分があり、ここに穴を開けて仕上げてあるのが特徴です。
箱パッケージは基本的に立てて陳列しますが、内容物が小さいときや軽いものを入れるときには自立させるのが難しくなります。こういった商品を販売するときには、吊り下げられるフック付きのケースを利用するのが適しています。
N式箱
N式箱とは、1枚の紙を組み立てて直方体の箱状に仕上げるタイプの箱パッケージです。フタ付きケースとは異なり、N式箱の身とフタは1枚の紙でつながっています。
N式箱は紙を型抜きしたあとに組み立てれば完成し、貼り合わせなどの手間もかかりません。フタ付きケースなどほかの形状の箱パッケージに比べて低予算で作成できるので量産に向いています。
完全な直方体に仕上がるので、たくさんの商品を並べてスマートに陳列することも可能です。
手提げ箱
手提げ箱はケーキ屋などでよく使われている箱パッケージです。箱の天面を取っ手の形に加工して作る手提げ箱には、持ち運びしやすいという特徴があります。
薄手のコート紙で作った手提げ箱はケーキなどの軽いものを入れるのに適しています。ダンボール紙を使って手提げ箱を作れば、重いものを入れることも可能です。
キャラメル箱
キャラメル箱とは、直方体の箱の上下にタックと呼ばれる差し込み部分を作った紙パッケージです。作りがシンプルで単価が比較的安く、大量生産に適しています。
キャラメル箱の角部分にゆるくカーブを入れた変形キャラメル箱というデザインもあります。カーブの折り目を入れることで、パッケージ全体に柔らかい印象を持たせることができます。
その他の箱パッケージ
オーソドックスな箱パッケージだけでなく、特徴的な形の商品を包むのに使うイレギュラーなタイプのパッケージもあります。
たとえば、お酒のビンを梱包するときには、縦に長い小判穴付きキャリーケースのパッケージがあれば便利です。他にも、デザイン性の高いブック型のパッケージや丸形パッケージなどは、雑貨やおみやげなどを包むときに向いています。
オリジナリティの高い箱パッケージをチョイスすれば、自社製品の魅力をより格上げすることが可能でしょう。
箱パッケージの材質ごとの特徴
箱パッケージの強度や見た目の印象は使用する素材によって変わってきます。
薄手の紙素材は軽いアイテムを入れる箱パッケージを作りたいときに適しています。 丈夫な箱パッケージを作りたいときにはダンボールなどの素材を使うこともあります。
ここからは、紙素材ごとの特徴についてみていきましょう。
コートカード
コートカードは両面または片面を白く加工した厚紙のことです。コートカードは使用される素材によってコートカードAやコートカードBといった種類に分類されています。
両面が白く仕上げられているコートカードには清潔感があるため、食品のほか化粧品などのパッケージにも多く採用されています。また、表面の印刷がきれいに出やすいのもコートカードの大きな特徴です。
コートボール
コートボールはボール紙とも呼ばれる紙素材です。表の面のみがコーティングされており、裏面は古紙の質感をそのまま生かした風合いになっています。
中でも、裏が灰色になっているものを裏ネズコートボールと呼びます。コートボールの箱パッケージは食品や雑貨のほか、衣類や電化製品などを梱包するときにも使われます。
コートボールの裏面はやや印刷が出にくいため、パッケージの表面のみに印刷を入れるのが一般的です。
ダンボール
ダンボールは2枚のライナーの間に波状の中芯を入れて仕上げた紙素材です。一般的な紙素材に比べて強度が高く、重い商品のパッケージや緩衝材に適しています。
ライナーを片面のみに貼り、もう片面には波状の中芯をそのまま残す片面ダンボールと呼ばれる素材もあります。片面ダンボールはあえて波状のデザインを出したいときに使われます。片面ダンボールは、赤や青といった色付きの材質を選ぶことも可能です。
合紙
紙と紙を貼り合わせた素材のことを合紙と呼びます。
多くの場合、パッケージの内側や裏側にあたる部分にはコートボールなどの板紙や片面ダンボールを使います。表面は、印刷がきれいに出やすいコートボールやファンシーペーパーなどで仕上げます。
強度や耐久性が高まりやすいのが、二層構造の合紙の魅力です。内側にダンボール素材を使えば緩衝材としての効果を発揮してくれます。 ビンなどの割れ物やガラス、重いものを梱包するときには、ダンボールを使った合紙を選んでみましょう。
機能紙
機能紙とは耐水加工や耐油加工、撥水加工などを施した紙素材のことをいいます。テイクアウトの食品を包むとき、惣菜を包むときなど、水や油が染み出すのを防ぎたい場合には機能紙のパッケージが使われます。
また、近年では、冷凍食品のパッケージに機能紙を使うケースも増えてきました。丈夫な耐水紙は医療用パッケージとして使われることもあります。
まとめ
最適なデザインの箱パッケージを選んで自社製品をきれいに包装しよう
市販されている食品や日用品、雑貨などはさまざまな材質や形状の箱で包装されています。箱パッケージは、グレードの高い材質が良いというわけではありません。商品の性質、サイズ、輸送方法などにより選び方は異なります。
オリジナルの箱パッケージをオーダーする際には、形だけでなく、紙途に応じた紙の材質を確認することも大切なポイントです。
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