化粧箱とは?箱の役割や8つの代表的な形状・費用相場を解説!
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ギフトやネット通販などで商品を販売する際に欠かせない「化粧箱」。
化粧箱には中身を守るだけではなく、商品のオシャレな演出やブランドをイメージさせるとても重要な役割があります。
この記事では以下の内容をご紹介しています。
◎そもそも化粧箱とはどういう箱なのか
◎8つの代表的な形状
◎それぞれの化粧箱の費用相場
◎化粧箱のコストを抑える方法
化粧箱の導入を検討されている方や、化粧箱の必要性に疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
化粧箱とは
化粧箱とは、主に商品を入れるための紙製でできた箱です。
中身をより魅力的に見せるため、紙の手触りや質感、装飾や形状などにもこだわって作られます。
商品を発送する際に使用する「外装箱」は、主に商品の運搬による破損や汚損の防止を目的としており、化粧箱とは用途が違います。
化粧箱の代表的な8つの形状と費用相場
さまざまな材質や形状がある化粧箱ですが、この章では代表的な8つの形状とそれぞれの費用相場についてご紹介します。
化粧箱の導入を検討されている方は、ぜひご一読ください。
※文中に記載されている化粧箱の相場はすべて税別で、サイズやロットにより変動がある点にご注意ください。
キャラメル箱
キャラメル箱はその名の通り、お菓子のキャラメルを入れるような形状の箱です。
差し込み式の蓋が上下についていて、本体と一体化しています。
化粧箱としてもっとも使用される形状ですが、強度はそれほど高くないため、薄く軽量の商品におすすめです。
なお、キャラメル箱から派生した「地獄底」「ワンタッチ底」(後述)は、上蓋のみキャラメル箱と同じで、重みがかかる「底」を強化しています。したがって、通常のキャラメル箱より重さに耐えられる構造となっています。
キャラメル箱の相場は30円~です。
地獄底
地獄底は先述の通り、キャラメル箱から派生した化粧箱です。
上蓋はキャラメル箱と同じ形状で、底を組み立てて使用します。
低コストなうえキャラメル箱よりも底が抜けにくいため、たとえばボトルなど、やや重量や長さのある商品に適しています。
地獄底の相場は35円~です。
ワンタッチ底
ワンタッチ底も地獄底と同様に、キャラメル箱から派生した化粧箱で、底のみ組み立てて使用できる形状です。
地獄底と違うのは、名前の通りワンタッチで組み立てられる点です。
組み立てが簡単で作業コストを下げられるため、ロットの多い飲料やサプリメントなど、幅広い商品で利用されています。
ワンタッチ底の相場は40円~です。
スリーブ
スリーブは、箱に入った商品をさらにカバーするように被せる筒状の化粧箱です。
スリーブのみでは使用できませんが、汚れや傷を防止したり身箱と組み合わせて使用したりできます。
また材質の自由度が高く、紙の身箱にほかの材質のスリーブを被せることも可能です。
スリーブの相場は30円~です。
N式箱
N式箱は、上蓋が差し込み式で本体と一体化している化粧箱です。
糊付けする必要がないため簡単に組み立てられ、それほど広い保管スペースも必要ありません。
蓋が大きく開くためギフト商品にも適しており、C式箱(後述)よりもコストを抑えられます。
加えて、材質や加工のバリエーションが豊富な点もメリットといえます。
N式箱の相場は50円~です。
C式箱(ギフト箱)
C式箱(ギフト箱)は、身箱に別で作った蓋を被せる形状の化粧箱です。
ギフト箱としてはもっとも一般的といえるでしょう。
蓋を開けると中身の全容が見えることから、ワクワク感や開けた瞬間の喜びも演出できます。
N式箱と違うのは、高級感があることと身箱と蓋で材質を変えられることなどです。
C式箱の価格は100円~が相場です。
キャリーケース
キャリーケースは、箱の天面に取っ手がついた形状の化粧箱です。
なじみ深いところでは「ケーキの箱」でよく使用されています。
持ち手がついているため、上下がわかりやすく袋がなくても持ち運びしやすいところがメリットといえます。
キャリーケースの相場は50円~です。
ピローケース
ピローケースは、枕型で開くと筒状になっており、中身は両端から取り出します。
強度はそれほどありませんが、丸みのある柔らかい印象が好まれ、小形で軽量の商品を入れる箱として利用されています。
ピローケースの相場は30円~です。
化粧箱導入のメリット
この章では、化粧箱を導入するメリットを3つご紹介します。化粧箱の必要性について理解を深めるため、ぜひご覧ください。
商品を保護できる
化粧箱に商品を入れることで、商品の汚損や破損を避けられ、保護できます。
化粧箱を利用すれば、店頭で商品を積み上げて保管・陳列できるため、在庫管理がしやすいこともメリットといえるでしょう。
商品を演出できる
化粧箱入りの商品は高級感や特別感があり、購入の満足度向上が期待できます。
すなわち、商品がひとつずつ箱に入っていることで「誰も触っていないきれいな商品が購入できた」と満足感が得やすいでしょう。
ブランディング効果がある
化粧箱には企業や商品のブランディング効果があります。
たとえば、よりスタイリッシュに見せたり他社と差別化できたりと、思わず手に取りたくなるような演出も可能です。
化粧箱のコストを抑える方法
コスト面から、化粧箱の導入に迷っている方もいらっしゃることでしょう。
この章では、化粧箱を導入するにあたってコストを抑える方法をご紹介します。
化粧箱の材質と形状を選ぶ
化粧箱の材質と形状によりコストダウンが可能です。
材質では、コストが低い順「コート白ボール」、「片面コートカードB」、「片面コートカードA」となります。
コート白ボールは古紙配合率が高いため発色が劣りますが、サイズのバリエーションが豊富で、取り都合(決まった紙の大きさから必要な印刷物がどれくらい取れるか)の調整がしやすいメリットがあります。
形状では、「ワンタッチ底」より「地獄底」の方が低価格です。
ワンタッチ底は、組み立てる手間がかからない分、底面を糊付け加工する工賃が発生します。
C式箱とN式箱だと、N式箱の方が価格を抑えられます。
紙の表面加工方法を選ぶ
化粧箱の材質となる紙の表面加工によっても、コストを抑えられます。
光沢のある加工の場合は、コストが低い順から「OPニス」、「プレスコート」、「クリアPP」です。
また、クリアPPは紙の表面をラミネート加工するため、強度がアップします。
そのため、クリアPPをOPニスやプレスコートに変更すると、箱の強度が落ちます。
コストを抑えたい場合は、強度にも違いが出るため十分注意しましょう。
組み立てやすいシンプルな設計を選ぶ
設計によるコストの削減も可能です。
一般的には、複雑な設計よりシンプルな設計の方がコストを抑えられます。
しかし、台紙を1枚入れるだけで済む設計を、箱と一体化させることによって、抜型代と組み立てコストが高くなる可能性もあるため、注意しましょう。
簡易校正を選ぶ
校正では簡易校正を選ぶとコストの削減が可能です。
校正には「本機校正」と「簡易校正」があります。
本機校正は、実際に使用する印刷機・紙・インキ・表面処理を行うため、コストがかかります。
したがって余程のこだわりがない限り、本機校正はおすすめできません。
簡易校正であってもある程度の仕上がりや、データの不備が確認ができるため、当社ではコストが低い簡易校正をおすすめしています。
まとめ
化粧箱は、商品の保護以外にも演出やブランディング効果が期待できます。
形状にはさまざまなものがありますが、商品の重さや形、種類などから選ぶとよいでしょう。
コストも考慮のうえ適切な化粧箱を選び、ぜひ売り上げアップにつなげてください。
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