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MUD:デザイン配慮について

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見え方の違いを埋めるデザイン配慮

人によって違う色の見え方に配慮するには

見え方の違い(シミュレーション)

画像左から、一般的色覚、1型色覚(P型)、2型色覚(D型)、白内障、12色相環でそれぞれの見え方を比較(シミュレーション)しています。

色相順に並んでいるため、一般色覚の見え方でも見分けにくい部分がありますが、1型色覚・2型色覚の見え方では赤と緑周辺の色が見分けにくいことが分かります。また、白内障の見え方ではモヤがかかったように見えるため、隣り合う近い色は見分けにくくなっています。

では、色覚障がいのある人や高齢者にも見やすいデザイン配慮とはどんなものでしょうか?

×色覚障がい者に見分けづらいとされる、赤や緑を使わないようにしよう。
×高齢者にも見やすいよう、コントラストの強い配色だけを採用しよう。

デザイン性の高さも重要視するMUD(メディア・ユニバーサルデザイン)では、上記のように特定の色や配色を排除するような方法は取りません。

◎赤や緑を使いながら、色覚障がい者の人にも見やすい工夫を取り入れよう。
◎配色以外の情報で、高齢者にもわかりやすくデザインしよう。

この記事では、特定の色を使わないのではなく、『使いながら』多くの人に見やすくデザインする方法をご紹介します。

MUD:色の見え方について

配色で見やすくする

色の順番を変更する


色の順番を変えることで、見やすさを確保しています。画像では無秩序な配色に見えますが、隣り合う色の色相によって見やすさが変わることがわかります。カラフルなデザインの場合に考慮するとよいのではないでしょうか。

 

明度差をつける


明度差を付けて隣り合う色と見分けやすくしています。近い色相でも、明度差があることで見分けやすくなっています。同型色でまとめたデザインの場合には、明度差を意識することで見やすさにつながると言えます。

 

色以外のデザインを追加する

分ける(セパレート)


色と色の間を開けて、境目を付けています。隣の色と切り離すことで、差が分かりやすくなっています。

 

地模様を加える(ハッチング)


色の他に、地模様を追加しています。色以外のデザイン要素(地模様)が加わることで、隣り合う色との差ができ、見分けやすくなっています。

 

デザイン配慮の方法を組み合わせる

組合せる:セパレート+ハッチング


上記でご紹介した方法を組み合わせています。1つの方法だけでなく、組み合わせることでより見分けやすさを向上させることができます。

 

冗長性を持たせる

文字情報の追加


直接的な文字情報を追加することで、色やデザインだけに頼らない識別が可能になります。グラフなどの場合、凡例ではなく直接の表記を行うことで、情報が伝わりやすくなります。

 

MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)でより多くの人に見やすく

様々な人の利便性を考慮するMUD(メディア・ユニバーサルデザイン)の考え方を用いれば、上記のように見え方の違いを配色やデザインで解決することができます。

当サイトではMUDの知識をもとに、配色やデザイン、レイアウトのご相談も承ります。
化粧箱やパッケージのデザイン、各種印刷物で気になる点がございましたら、気軽にご相談ください。

※当コラムはMUD教育検定アドバイザー試験の受講内容、テキストに基づき作成しています。
※使用画像はすべて、この記事のために作成したシミュレーションです。
※MUDついては、NPO法人メディア・ユニバーサル・デザイン協会HPをご覧ください。

 

MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)とは?

MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)5原則とは?

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