和のパッケージ需要に向けた化粧箱製造テスト「和紙の合紙」にトライ!①
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2020年の東京オリンピック開催まで、本日2017年7月24日でちょうど丸3年、というニュースを見かけました。
開催を控えてか、最近日本へのインバウンド観光客は増加傾向にあることも踏まえて今後ますます『和のイメージを前面に出したパッケージの需要』が高まっていくのでは?と見込んで、コマガタでは「和紙の合紙」にトライしました!
「合紙(ごうし)」とは?
「和紙の合紙(ごうし)にトライ!」と、いきなり「合紙」と言われてもなかなか聞き慣れない言葉かと思いますが、
簡単に言うと「紙を貼り合わせる作業」のことで、化粧箱製造には欠かせない材質加工のひとつです。
合紙 山と海のサイダー化粧箱
門出和紙+茶色の片面ダンボール 日本酒化粧箱
薄い紙に厚い紙を貼り合わせることで箱に強度が出たり、一般に販売していない素材を作ることができます。
素材の組合せも色々ですが、当社でよくある合紙の組合せは「板紙+片面段ボール」。
重量のある日本酒向け化粧箱の素材などで使用され、これが定番で得意な組合せです。他にも板紙同士や薄手の紙+両面ダンボールシートなどの組合せもあります。
今回のテストでは、
「奉書紙」「雲竜紙」「版画用紙」の3種類の和紙をピックアップしました。
合紙の後は、日本酒用の化粧箱の抜型を使い、型抜きをしました。
各々印刷実績のある和紙で、社内に在庫もあって利便性が高く、コストも抑えて試作できました。
ではさっそく写真を交えてご紹介します。
テスト結果その1:「奉書紙」の合紙
奉書紙(ほうしょし)は、今回のテスト和紙の中で一番均一な質感で、
青みのある白い和紙です。
合紙の後、特に問題なく仕上がりました。
組み立てに重要な折ケイ(山折り・谷折りなどの折り筋)もきれいに入っています。
では次回更新にて、「雲竜紙」「版画用紙」のテスト結果をお届けします。
お楽しみに!
(担当営業:駒形 崇)
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「合紙」について紹介しています。
テストのご報告その2
◎2024.9月更新