化粧箱の抜型
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今年の梅雨は例年にないほど梅雨らしく、雨も適度に降っている新潟です。
気温もそれほど上がらず、この時期にしては過ごしやすい日が続いています。
最近、抜型を保管するための棚を設置いたしました。
大工さんにオリジナルサイズで制作していただきました。
抜型とは、ベニヤ板に刃と罫線を埋め込んだもので、印刷したシートを打抜くときに使用します。
化粧箱の製造には、なくてはならないものです。
下の写真が抜型です。
抜型の製造工程は、まずCADで図面を制作し、レーザーカット機にデータを流し込みます。
するとデータに合わせてベニヤ板がレーザーでカットされます。
そこに刃と罫線をいれます。
鉄でできた刃ですので、専用の折り曲げ機などで曲げたものを、レーザーであけた穴に木槌などではめ込んでいきます。
緑色のものはゴムで、紙離れを良くするためのものです。
よく「抜型が高い」とご指摘を受けますが、上記のような工程を経ており、なおかつ手作業の部分も多いため、それなりのコストがかかってしまいます。
抜型の良し悪しは、化粧箱の品質に直結しますので、ご容赦いただければ幸いです。
抜型は、大体2~5年程度で処分するのですが、処分する以上に新しい抜型が増えるため、棚があふれてしまいます。
保管状況が悪いと劣化も早まりますので、棚を作り、管理番号にて大切に保管しています。