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リッチブラックで印刷した化粧箱

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大雪の週末からあけた月曜日。

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

 

地域によっては重大な被害がでているようです。

被害を受けられた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

さて話が急に変わって恐縮ですが、今日は「リッチブラックで印刷した化粧箱」のご紹介です。

リッチブラックで印刷した化粧箱

写真の黒い部分が「リッチブラック」です。

 

「リッチブラック」とは、CMYKの4色をかけ合わせた「黒」のことです。通常の「黒1色」印刷よりインキ濃度が上がるため、濃い黒に仕上がります。「インキ濃度が低い黒」だと、やや下地が透けるような感じになります。

 

ただし、当社の場合は、よく「インキの盛りがいい」と言われるくらいですので、例え黒1色でも「透ける」ような仕上がりにはなりませんのでご安心下さい。

 

また、「リッチブラック」は、CMYKの4色かけ合わせのため、赤が強くでたり、青が強く出たりする場合がございます。

(とはいっても、ちゃんとした黒なんですけどね。「やや赤っぽい黒」「やや青っぽい黒」というように社内では使ってます。)

 

「リッチブラック」にこだわりのある方は、この辺もきちんと指定されると、印刷をそのように調整いたします。

 

「リッチブラック」を印刷する時の注意点としては、インキの濃度が上がるためブロッキング(裏付き)が起きやすくなることです。

 

そのため、データ入稿の時点ではCMYK全て100%になっている場合も多いのですが、トラブル回避のためCMYの濃度を各30~40%程度に下げて印刷させていただいております。

 

これは、紙の種類やコンディションに合わせて調整しております。寒い時期などは、紙のインキの吸収が悪くなるため、特に注意が必要です。

 

「仕上がりは大丈夫なの?」と心配される方もいらっしゃると思いますが、CMYの濃度を30~40%に下げたとしても、見た目は「リッチブラック」と言われる重厚な「黒」になりますので、どうぞご安心ください。

 

最後にちょっと蛇足ですが、「リッチブラック」のデータを作る際に、一括表示などの細かい文字まで「リッチブラック」に指定される方がいらっしゃいます。これはこれで印刷可能なのですが、CMYKのかけ合わせになるため、細かい文字はやや太めの仕上がりになります。

 

細かい文字をシャープに見せる場合は、通常の黒1色をお勧めしています。

 

写真の化粧箱は、サンカードに「リッチブラック」 を印刷し、「プレスコート」をかけたものです。手前味噌ながらきれいに仕上がったかなと思っております。

◎2024.9月 更新

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