紙箱の折り方、作り方を形状ごとに解説。罫線の折グセなど作業上の注意点。
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紙箱の折り方、作り方を解説します。
キャラメル箱やワンタッチ式など、箱を起こせば組み立てられる形状はいいのですが、地獄底やギフト箱などは組立の順番があります。順番通りに折らないと、きちんとした箱になりませんので注意が必要です。
目次
形状別の折り方、作り方のポイント
キャラメル箱の組立方、箱の折り方
スタンダードな形状の紙箱、キャラメル箱の組み立て方です。
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写真左から右へ組み立てていきます。本体を起こし、フタを差し込みます。ストッパーがついている場合、一度差し込むと抜けなくなるため注意しましょう。コート白ボール紙450gのような紙が厚くてコシが強い材質の場合は、箱の角をしっかり出すため、罫線を180度にしっかり折った方がよいでしょう。
動画でも組み立て方をご覧ください。
地獄底の組立方、箱の折り方
地獄底化粧箱の組み立て方です。
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本体を起こし、底を組みます。組み立てる順番を間違えると、底が抜けてしまうため注意しましょう。底組が引っかかる場合は、一度箱の中に手を入れて、底を平らにしてあげます。もしくは、商品を入れて、底を平らにする場合もあります。
ギフト箱(身フタ式/C式)の組立方、箱の折り方
ギフト箱の組み立て方です。フタと身箱をそれぞれ組み立てます。罫線が多いため、一度全ての罫線を90度以上折って、折りグセをつけます。写真左から右へ組み立てていきます。長手の面を先に折り、短手の面も折り目を付けます。
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長手の角のフラップを短手の面の中に入れて固定します。その際、角が折れ、面も傷むことがあるため注意してください。
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額縁部分については、180度しっかり折って、折りグセをつけます。額縁はしっかり折らないと膨らんで見た目が悪くなってしまうため、組立前に折りグセをしっかりつけましょう。
N式の組立方、箱の折り方
N式箱の組み立て方です。罫線が多いため、一度全ての罫線を90度以上折って、折りグセをつけます。糊付けが無く、フラップで固定して箱にするため、やや膨らみやすいので注意してください。しっかり罫線を折ることが大切です。
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箱を固定するためのひっかけは、箱の内側に入るようにしてください。よく反対に組んでいる箱も見かけますが、紙の反発により箱が膨らみやすくなります。
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ピローケースの組立方、箱の折り方
黒と黄色のツートンカラーでデザインしたピローケースです。
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本体を起こして、フタを閉じるだけですが、閉じる順番があるので注意してください。展開図でいうと、2面(向かって右側)のフタを先に閉じます。1面を先に閉じると、のりしろの端が浮いてしまうので注意しましょう。
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罫線の折り方について
90度折り
罫線を90度まで折ることを「90度折り」と呼んでいます。軽く折りグセをつける場合の目安として90度にしています。4コーナーケースを起こす時などは90度を目安に軽く折ってあげると箱を組み立てやすくなります。
180度折り
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罫線を180度まで折ることを「180度折り」と呼んでいます。組立式で紙厚の厚い箱は、180度にしっかり折ることで組立てやすくなります。180度折りは、起き上がりが少なくて、材質が厚い(450g以上やE段合紙など)箱の場合などに有効です。折った後に手で圧をかけて、罫線をよくつぶすと更に折れやすくなります。
罫線の折グセ加工について
キャラメル箱や地獄底などのように、機械で糊付けする箱に折りグセ加工をすることで、罫線が柔らかくなり、組み立てやすくできます。当社の場合、主にのりしろ部分にあたる第一罫線を折りグセ加工するケースが多いです。
まとめ
紙箱の折り方、作り方について解説してきました。地獄底やギフト箱、組立式など一見すると組み立て方が分からない場合も多いと思います。当社では、複雑な形状の箱の場合、ビデオミーティングなどで折り方をご説明いたしますので、お気軽にお問合せいただければ幸いです。N式などの箱は単価が安く人気もあるのですが、その分、組み立てに手間がかかりますので、作業時間や作業スペースなども考慮されることをおすすめしております。
また、本記事では当社の化粧箱屋のサンプルセット※を使用しています。合計20点以上の化粧箱サンプルで、実際に組み立て方やサイズ感、材質の厚さや印刷の仕上がりなどをお手元でご確認いただけます。「サンプルセットのこの箱のような質感、大きさで作りたい」など、イメージを膨らませてみてください。アイディアを形にするお手伝いは、オーダーメイド化粧箱専門の化粧箱屋ドットコムにお任せください。(※送料だけのご負担でサンプル自体は無料です)
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下記の記事でも、箱の形状ごとの用途・よく使用される内容物も解説していますので、形状選びのご参考になさってください。
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