段ボール化粧箱とは?板紙と段ボールの化粧箱は何が違うか解説
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段ボール化粧箱とは?
『段ボール化粧箱』とは、素材が段ボールでできた化粧箱のことです。
コート白ボール紙に片面段ボールを貼り合わせた「合紙の箱」や、色ライナーやエンボス加工紙と呼ばれるカラフルで美粧性のある原紙を用いて作られる「カラー段ボール箱」なども含まれます。
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カラーダンボールの化粧箱
『段ボール』『板紙』『合紙』化粧箱のリサイクル区分は?
紙の化粧箱のリサイクルマークの表記ですが、意外と紛らわしい部分があります。
「板紙の化粧箱」には紙のリサイクルマーク(紙マーク)、「段ボール化粧箱」には段ボールのリサイクルマーク(ダンボールマーク)。では、板紙と片面段ボールの「合紙の化粧箱」の場合はどうでしょうか?改めて考えると、区分に迷ってしまいますね。
板紙と片面段ボールの「合紙の化粧箱」では、ほとんどの場合《ダンボールマーク》がつけられています。一方、まれに紙の《紙マーク》をつけられているものもあります。
この違いは、片面段ボールと貼り合わせる『紙の重量』です。板紙の方が重ければ紙マークとなり、片面段ボールの方が重ければダンボールマークになります。重量比で重い方の素材のリサイクルマークを選ぶということですね。
【板紙の化粧箱】紙のリサイクルマーク(紙マーク)
【段ボールの化粧箱】段ボールのリサイクルマーク(ダンボールマーク)
【合紙の化粧箱】貼り合わせる材質の重い方のマーク
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化粧箱に表示する「リサイクルマーク」。ダウンロード素材。表示例。
呼び方は見た目で判断してOK
段ボール化粧箱は、箱の断面を見ると波状になっている「中芯」が見えますので、それで判断してもOKです。
リサイクルマークの基準では「板紙の化粧箱」だとしても、「段ボール化粧箱」と言っていただいた方が打ち合わせなどでは、素材が分かりやすくなります。
リサイクルマークは最終的に使用する材質で決まるため、デザインの途中で適したマークを選べば問題ありません。
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段ボール化粧箱と外装箱との違い
箱の断面に中芯が見えれば、段ボール化粧箱でOKと書きましたが、外装箱とは区別しなければなりません。
外装箱とは主に輸送用に用いられる段ボール箱のことで、デザイン性の高い化粧箱とは区別して用いられますので注意しましょう。
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まとめ
実は、『段ボール化粧箱』という呼び方は一般的なものではないため、普段の打ち合わせでもほぼ使いません。BFやEFの段ボール箱でも、印刷や抜き・貼り工程があり、化粧箱のような品質基準で作る時に使用する程度です。当社ではそうした場合には「○○○化粧箱」など、品名に『化粧箱』と表記して区別しています。
段ボール箱と化粧箱では、美粧性の違いから品質基準も大きく異なりますが、段ボール箱に化粧箱並みの品質基準を求める場合に『段ボール化粧箱』と呼ぶことで、いわゆる「段ボール箱」と区別しやすくていいのではないでしょうか。
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