カートンとは?包装資材業界の「箱」に関する用語解説と使い分け
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「カートン」とは主に「ダンボール箱」のこと
包装資材の業界で「カートン」というと、主に「ダンボール箱」のことを指します。英語ではcartonと表記され、weblio辞書には以下の意味が記載されています。
- 厚紙製の箱
- 一定数の製品を紙箱に詰めたもの。タバコ10箱を詰めた紙箱など。
- 銀行・商店などで、現金の受け渡しに使われる小さな盆。カルトン。
「厚紙製の箱」と書かれていますが、ダンボールも厚紙(板紙)に分類されますので間違いではありません。商談でも「カートン」というと「ダンボール箱」や「外装箱」という意味で話が進みます。
「カートン」は単位としても使用。「ケース」と呼ばれることも
「カートン」は単位としても用いられ、お客様が出荷する最低単位としても使われます。当社でも運賃計算におけるサイズや重量の基準になっています。
「1パレットに10カートン乗ります」
「1カートンに化粧箱が100枚入ります」
「1カートン約10kgです」というような使い方です。
お客様によっては、「カートン」と呼んだり、「ケース」と呼んだりすることもあり、ほぼ同じ意味で使われます。
「外装箱」「化粧箱」など 業界でよく使われる「箱」に関する用語と使い分け
「カートン」以外にも、包装資材業界でよく使用される用語を挙げてみましょう。それぞれの意味は、お客様によっても変わりますが、おおむね以下のようになります。
- 「カートン」…発送用のダンボール箱。
- 「外装箱 がいそうばこ」「外箱 そとばこ」 …発送用のダンボール箱。
- 「内装箱 ないそうばこ」「内箱 うちばこ」… ボール紙製の箱、薄手のダンボール箱。店頭などで商品を陳列するための箱。
- 「ケース」… ダンボール箱、クリアケース、木箱など、材質問わず入れ物全般。
- 「化粧箱 けしょうばこ」「印刷箱 いんさつばこ」 … キレイな印刷や装飾を施した箱のことで、内装箱、内箱とほぼ同じ。
- 「無地箱 むじばこ」「白箱 しろばこ」… ボール紙でできた無地の箱。
- 「茶箱 ちゃばこ」… クラフトのダンボール箱。
- 「個装箱 こそうばこ」…使用者の手元に渡る最小単位の物品を包装するための箱。
イメージしやすいよう、具体例をいくつか紹介いたします。
混同しやすいものと使い分けについて
「外装箱と外箱」「内装箱と内箱」はそれぞれ同じ意味で使われます。また、商談の場では「外箱」「内箱」と言うことが多く、混同しやすい場合に使い分けます。
例えば、「外箱はA式のダンボール箱。内箱は、コートボールの化粧箱」というように、両方同時に商談する場合です。当社ではこうした場面も多いため混同しないように、そしてお客様が聞き取りやすく分かりやすいように注意を払っております。
「無地箱」「白箱」も混同しやすい単語です。印刷があるものを「化粧箱」「印刷箱」などとして使い分けています。
こうした使い分けは明確なルールがあるわけではなく、ケースバイケースで分かりやすい方を選びます。当社のお客様の中でも、BF(厚さ3ミリ)のダンボール箱を「化粧箱」として商品登録されることもあり、その場合、印刷品質も通常の化粧箱と同等レベルを求められます。このように品質基準を明確にするために、あえて名称を変えることもあります。
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